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先日の出張のこと③[KANOE編]

2025.11.19

先日の出張のこと③[KANOE編]

atelier plowさんにお邪魔した後、急いで名古屋から東京に戻って、そのまま港区の南青山へ。

今年8月に移転オープンしたばかりのKANOEさんのアトリエショップに行ってきました。

KANOEのジュエリーは、デザインから製作まで一貫して職人の村瀬裕之さんと妻・織絵さんにより丹念に生み出されています。手仕事で製作する中で着想を得た「編む」「溶かす」といった表現やディティールをデザインに落とし込み、独自の世界観のジュエリーを展開しているブランドです。

ブランドHP:https://www.kanoe-jewelry.jp

店内は、ショップというより邸宅のリビングのような広々とした空間。

心地よく落ち着いて過ごせる、日々の延長線上にある場所になるように、という村瀬さんの思いが込められているそうです。

店内中央には、まるでオブジェのような、とても大きなウッドテーブルが。(家具職人さんにオーダーメイドで作ってもらったそうです。)そこには、村瀬さんが手がけるアート性の高いジュエリーやブライダルリングが、凛とした佇まいで並んでいました。

KANOEのジュエリーたちが放つ独特な緊張感と、時間がゆっくりと流れるような居心地の良さ。本来は相反するふたつの感覚が不思議と共存しているな、と感じました。

一点物の石が引き立つように考えられた緻密なデザインのジュエリーは、同じものは一つとしてなく、本当に個性豊かなのです。時間を忘れ、引き込まれるようにまじまじと見てしまいました。

特に何度も手に取ってしまったのが、カボションカットが施されたナチュラルダイヤモンドのリング。カボションカットとは、コロンとした半球体に磨き上げられたもので、ダイヤに施されるのはとっても珍しいカットです。

存在することすら知らなかった私は、なんだこれは…!と好奇心が溢れました。

雫のような潤んだダイヤモンド。いつも見ているキラキラとした輝きとは全く違った、柔らかく光を内包したダイヤが新鮮で、ついつい見入ってしまいました。

店内にはジュエリー制作で使う様々な工具や金属を加工する道具が置いてあり、ものづくりの背景を少し覗くことができます。この道具はどういった用途で使われるのだろうか、と製作の姿を想像することができて、ものづくりが普段よりも身近に感じました。

何に使うのだろう…と思った、歯車がついた道具。村瀬さんに聞くと、金属を薄くプレスするための昔の道具だそうで、現在も実際に使用しているそうです。使い込まれた風合いからも、手仕事の歴史の深さを知ることができます。

村瀬さんが店頭にいらっしゃることも多いようで、ジュエリーや製作について直接作り手の思いを聞ける貴重な体験となりました。ワクワクとした好奇心が広がり、知らなかったことを知れるきっかけが散りばめられていて、楽しい時間を過ごさせていただきました。

沢山のお話を聞かせてくださった村瀬さん、貴重なお時間の中ありがとうございました。

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今回のジャーナルを書きながら、それぞれのお店に訪れた時間を思い返すと、人の手によって作られたものがいかに日常の中に溢れているかを改めて感じました。

ひとつのものが形になるまでの過程や時間、そしてそこに込められた思いは計り知れません。けれど、少し立ち止まって観察してみると、その背景を自分の中で想像することで、心がじんわりと温かくなります。

漠然すぎますが、ものづくりって本当にすごいなと思いました。人の手によって作られたものからは温もりが感じられ、心を捉えるような力があるなと実感しました。そういったものたちが、日々の生活を豊かにしてくれているのだと気づくことができました。

今回伺ったブランドさんの他にも、TROAは職人さんの手仕事により仕立てられているジュエリーや雑貨をメインに取り扱っています。TROAで選んでいただいたアイテムが、末永くその方の日常に寄り添うものになることを願って、日々ご案内していきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。 TROA 石井

先日の出張のこと①[PROOF OF GUILD編]

先日の出張のこと②[ateleir plow編]